遠近両用コンタクトレンズ②
前回の続き
遠近両用コンタクトレンズ(ソフト)は、眼鏡のようにクッキリハッキリとした見え方とは異なります。
例えば、使い捨てソフトコンタクトレンズの場合、直径14.5mmのレンズ内に複数の度数が入るように設計されており、装着時には遠くにピントが合う所と近くにピントが合う所が同時に見えているのです。
脳はその中でクリアに見えている像だけを認識し、ぼやけた像は抑制しようとします。個人差はありますが、使用するには多少の慣れが必要になります。(全く気にならない方もいらっしゃいます。)また、乱視が強い人には対応できないことがあります。
現在、遠近両用コンタクトレンズは色々なメーカーが生産しており、1日使い捨てタイプ、2週間交換タイプなど、種類が豊富で使いやすいため人気が出てきています。
ハードコンタクトレンズタイプになると、ソフトコンタクトレンズよりもレンズ素材が硬いため、矯正力が強く、クッキリとした見え方をします。これまでにハードコンタクトレンズを使用していた人にお勧めです。
ハード素材が初めての人でもレンズのデザインや素材・性能が改良されているので、付け心地があまり気にならない人もいらっしゃいます。
眼鏡は集中して近くの作業をするには最適です。
コンタクトレンズでのピントを遠くに合わせておき、コンタクト装着中に近くを見る時は、近くにピントを合わせた眼鏡を掛ける。遠くも近くもハッキリ見たい人はこれがおすすめです。
眼鏡を掛けたり外したりする事が面倒な人には、遠く部分が素通しの遠近両用眼鏡を掛けるという使い方も可能です。
大事なことは無理をしないという事です。
その時その時の自分に合わせた対策をすることが、見えない事に対するイライラなどのストレスを減らし、快適に過ごす事が出来るのではないでしょうか。きっと表情も変わってくるはずです。
遠近両用コンタクトレンズ
眼前30㎝の物を見ることが出来ますか?
40歳を過ぎると、手元が見えにくくなったと感じ始める人が増えてきます。
スマートフォンが爆発的に普及し、仕事で長時間パソコンを使用する機会が当然となり、症状を訴える人は一層増加しています。
そもそも何故手元が見えにくくなるのか。
つい先日まで何も感じなかったのに・・・。
近くが見えにくくなる時期は40歳位から全ての人に訪れる現象です。「眼鏡を掛けたから度がすすんだ」というわけではありません。そして65歳位まで進行します。進行速度には個人差がありますが、進行する強さには大差はありません。早いかゆっくりかの違いです。
~ 40歳を過ぎたら緑内障検診を受けておきましょう。眼の病気 ~
一般的には普段から眼が良い人や、コンタクトレンズ、あるいは眼鏡で遠くが良く見えるように合わせている人(遠視よりになっている)は早い段階でピントの合いにくさを感じる傾向があります。
眼の中には水晶体というレンズがあり、毛様体とつながっています。この毛様体が水晶体の厚みを調節して見たい物にピントを合わせています。
近くにピントを合わせる時はレンズを厚くしなければなりませんが、厚くしている間は常に筋肉を使用しています。年齢を重ねていくと、この水晶体というレンズが硬くなり、毛様体筋が衰えてきます。すると、今まで大きく動かせていた水晶体の形が少ししか動かせなくなり、ピントを調節するということが徐々に出来なくなってくるのです。
そうなってくると、今まで自分の眼で調節していた「ピント合わせ」に眼鏡などの道具を使用する必要が出てきます。いわゆる「老眼鏡」ですね。
ただし、
仕事などの関係で眼鏡の使用が制限される人や、老眼鏡を掛けた姿を見られたくないという人も多いようです。
体の衰えを認めるような気がして我慢するみたいですが、ほとんどの人は抵抗しても無駄ですので潔く使用した方がメリットは大きいと思います。
我慢することによるデメリット
・疲れる。
・読み書きをしなくなる。
・肩こりや腰痛など眼以外の所に症状が出る。
・作業がはかどらない。
・集中力が無くなる。
・趣味から遠ざかる。など。
このような症状が出る前に遠近両用コンタクトレンズを試してみるのも一つの方法ですね。これなら外見は変わりませんし、眼鏡のように視界が曇ることもありません。
つづきます。
網膜や視神経の病気
眼の病気でよく耳にすることがあるのは「緑内障」でしょうか。
緑内障は視神経に障害が起こることによって視野が狭くなることをいいます。視神経に負担がかかり障害が起こりやすくなるため眼圧が高いことが原因の一つとされていますが、最近では眼圧値が正常範囲内の人でも視神経が障害を受ける「正常眼圧緑内障」が注目されています。
緑内障は症状に気が付きにくく、気が付くころには症状がかなり進行している事が多い病気です。
多くの人は両目で見ています。この普段見えている映像は右眼と左眼でそれぞれ見えている映像を脳で補正して一つの映像にしています。つまり、両目で見ている時には片目の見え方に異常(歪み・欠けなど)があっても補正されて気が付きにくいのです。現時点では一度失ってしまった視野を取り戻す事は出来ませんので、いかに早く発見し進行を抑えるかが現在の治療法です。
近年、緑内障の人が増えてきているのは病気を早期発見できるようになった事も関係があるでしょう。技術の進歩によって大掛かりな機械を使用しなくても、鮮明な画像で正確な診断ができるようになってきています。そのうえ短時間で済むため患者様にかかる負担が少なくなっています。
「網膜」は目の奥に広がる薄い膜で、物を見る上で非常に重要な役割を持っています。網膜には光の強さや色・形を識別する視覚細胞が存在しており、視神経を通して脳に映像を送ります。その働きからカメラのフィルムに例えられます。フィルムが傷ついたり歪んでいると、映し出される映像にも影響がでますが、これと同じことが目にも起こります。
「網膜剥離」
何らかの原因で網膜に裂孔ができ、そこから網膜が剥がれて視野が欠けてしまうことです。最悪の場合、失明につながります。ボクシング選手が網膜剥離になったという話は聞いたことがあるかもしれません。目に強い衝撃を受けた影響で網膜に亀裂が入り、眼球内の液体が漏れ網膜が剥がれるのです。
初期症状には蚊が飛んでいるような黒い点状のものが見える(糸状やゼリー状のものが見える事もあります)飛蚊症や、カメラのフラッシュのようにチカッチカッとした光が見える光視症があります。網膜剥離は小さな傷から徐々に剥離が進行することが多く、初期症状に注意しておくことによって早期発見につながり、症状が軽いほど治療が簡単になります。
しかし、突然起こることもあります。加齢・強度の近視・糖尿病・アトピー性皮膚炎などの要因もありますので、あてはまる方は定期的に検診を受けられることをお勧めいたします。
「糖尿病性網膜症」
糖尿病の3大合併症と言われ、日本での中途失明原因の1位となっているのが糖尿病性網膜症であり、年間約3,000人の人が失明しています。
網膜には栄養を補給するための血管が網の目のように走っていますが、高血糖状態が続くと血管がもろくなったり詰まったりして出血します。このような状態は視力低下や視界がかすむ原因となります。そして血管が詰まって栄養分が行き渡らなくなると、栄養不足を補うために新しい血管が生まれます。こうして生まれた血管は非常に弱く、ちょっとしたことで出血しやすくなっているため、症状が進行していくと網膜剥離や緑内障を併発し、失明に至ることがあります。
「加齢黄斑変性症」
網膜の中心に位置し、視覚細胞がもっとも多く集中している黄斑部に加齢に伴う出血などが起こり徐々に見えにくくなる病気です。
60歳以上の男性に多く見られますが、特に喫煙者に多く見られるという報告があります。
網膜の中心がダメージを受けるため、視界の中心(見ようとする所)が見えにくくなります。最初は物が歪んだり暗く見えたり、急に視力が低下することがあります。同時に網膜剥離や出血が発症すると広範囲で見えにくくなります。病気の進行具合や重症度によって治療法はことなりますが、現在では早期発見・早期治療で視機能を維持することが可能になってきています。50歳以上になれば、一度眼底検査を受けられることをお勧めします。
「網膜静脈閉塞症」
網膜にある血管が詰まり、網膜がむくんだり出血を起こすことによって視力が低下することです。
男性で40歳以上、女性で50歳以上、加齢とともに発症しやすくなります。血圧が高い人や慢性腎臓病の人に起こるリスクが高いと言われています。
急な視力低下、かすみ、視野の欠損、出血したところが黒っぽく見えるなどの症状が出ます。
網膜静脈閉塞症には「網膜中心静脈閉塞症」と「網膜静脈分枝閉塞症」とがあり、中心静脈の場合は静脈の根元が閉塞するため、網膜全体に血液や水分が漏れ眼底出血や黄斑浮腫がおこり、急激な視力の低下が起こります。
静脈分枝の場合、閉塞した静脈の上流で出血や網膜浮腫がおこります。自覚症状の無い場合から重度の視力障害まで、閉塞した場所によってさまざまです。
「黄斑上膜(おうはんじょうまく)」
黄斑前膜(おうはんぜんまく)とも呼ばれ、網膜の中心部である黄斑部の表面に薄い膜が形成される病気です。
加齢により特別な原因もなく生じる場合の「特発性」、ぶどう膜炎や網膜剥離、糖尿病性網膜症などにともなう場合の「続発性」があります。
特発性の多くは、加齢にともなって変化して剥がれた硝子体皮質が黄斑部表面に残り、この皮質が厚くなり収縮することによって網膜にしわが出来ます。収縮の程度によって物が歪んで見えたり、視力低下が起こります。黄斑上膜は目の一番奥で起こっている症状なので、薬での治療では治りません。手術で黄斑に残った膜を取り除く方法が一般的です。
3D-OCT(三次元眼底像撮影装置)は網膜断面の撮影が可能で、黄斑上膜の下にある網膜の状態を確認するために非常に有効な検査方法です。
3D-OCTをはじめ、精密視野検査、散瞳検査などで、早期発見が重要なポイントとなります。
普段の見え方に違和感を感じたら早めの受診が安心です。
円錐角膜
円錐角膜とは、一般に思春期頃に発病し、25歳頃まで徐々に角膜が変形突出していく病気である。眼鏡では矯正視力が十分上がらないのでコンタクトレンズ(特にハードレンズ)を使っていくのがファーストチョイスの矯正治療であるのだが、最近の傾向として円錐角膜の患者さんが不十分な矯正しかされず、本人も我慢しているようなケースにお目にかかる。とくに軽い場合は使い捨てなどのコンタクトレンズが簡単に処方されていることが多く、本人も「これ以上、見えるようにはならないのだろう」と諦めていたり、最初に入れられたハードレンズが痛かったものだからそれに対する恐怖心からか、ハードレンズによる矯正をためらう人が見られる。何例か挙げてみよう。
以前、27歳の若者が受診した。昔ソフトレンズを使っていて途中から見えなくなったので使用を中止していた。しかし裸眼でもメガネでも視力がでないので当院を受診したのである。「これまでに円錐角膜という診断を受けたことがありますか?」という問いに、「コンタクトを某量販店付属の眼科に行ったところ、あなたは乱視が強いのでこれ以上視力が上がりません。」ただそれだけしか言われなかったそうです。これまでもいくつかのコンタクトレンズ屋さんの付属の眼科にかかったようだが、一度もそのような病名を言われなかったとか。あるところではハードを入れられたが痛いのですぐに中止していた。少しでも早く診断を受け、きちんとハードレンズを使うことができたらこの若者の人生も変わったかもしれません。
次は10数年の間ソフトレンズ・使い捨てレンズを使い続けていたAさん。これまでと同じように簡単な形だけのチェックをしてもらい量販店でレンズを購入したが、念のために他のところで視力を測り、そこで殆ど見えていないことに気付かされる。乱視用の使い捨てレンズなのに視力が上がっていない。そこで10数年ぶりに眼科専門医のところを訪れ、ここで初めて円錐角膜という診断を受けたのだ。今の視力は左右共0.3くらいで運転免許の更新などできるはずもないので改めてハードレンズをすることにした。当院を紹介され、円錐角膜用の特殊レンズを使い、0.9以上の視力を確保でき、本人も非常に喜ばれたのだが、この長い間、十分な視力がないまま過ごされたことは本人が知らなかったとはいえ、医師によって早く見つけられねばならない気の毒な症例であった。
33歳の男性 10年前にソフトレンズの経験あるも視力不良のため中止。その後放置。当時ハードレンズも試みたがあまりにも異物感が強く断念していた。右眼は、なんと8ジオプトリーもの乱視。左眼は5ジオプトリーの乱視である。ソフトレンズでは全く矯正できない。通常のハードコンタクトではレンズを弾き飛ばし、痛くて入れられないので特殊加工のハードコンタクトレンズにてテスト。幸いなことに2枚目のテストレンズで乱視が殆ど矯正でき、右眼の視力も1.0近くまで視力を出すことに成功した。本人の言では、異物感も以前テスト装用したレンズと全く異なり、非常に少ないとのことで喜んでくれた。ハードコンタクトは最初にあわせる技術に長けていない人にかかるともう二度と使いたくないような印象をもたれてしまう。せっかく視力がよく出るハードレンズがあるにもかかわらず断念して敢えて見にくいソフトレンズを使っている人が多く見られる。
ハードレンズの最大の特徴は、レンズの設計を一人ひとりの眼に合わせることができるということであるが、処方経験の浅い人が無理にレンズに眼を合わせようとすると必ず痛くなって失敗する。通常の球面ハードコンタクトでは限界があるのだ。円錐角膜の形はさまざまなので、選択するレンズの答えは一つだとは限らない。眼の状態に合わせて、いろいろカスタマイズすることにより、痛くないハードレンズが作られるのである。強度の円錐角膜でも対応できることもある。
最近ではレーシックなどレーザーを使用した近視矯正手術後に円錐角膜を発症する事が問題視されています。レーザーで削られ薄くなった角膜の中心が眼圧によって突出してくるのだ。もちろん削った角膜は元に戻せないため、角膜を硬くする「クロスリンキング」や角膜にリングを挿入し突っ張る「角膜リング」などの対処法が出てきているが、根本的な解決方法には至っていない。レーザー手術後の角膜に合わせる事ができるコンタクトレンズの種類は限られており、処方には卓越した技術と経験が必要である。
覚えておいていただきたいのは、円錐や強度乱視用の特別仕様のハードレンズであれば、かなりの重症な場合でも入れられるようになるという事。簡単に諦めずに、すぐに手術に走らないで、まずはカスタマイズされたレンズを試されるようおすすめします。
医師として、多くの人の見えていない時間が少しでも短くなるようにコンタクトレンズを入れられるようにする責任があると考えています。
ドライアイ
涙は「角膜に栄養や酸素を届ける」「乾燥防止」「瞳をきれいなレンズに保つ」「殺菌」など目にとって非常に重要な役割を担っています。この大切な涙をまばたきがワイパーのように瞳全体に行き渡らせるのです。
ドライアイとは目を守るために必要な涙が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって、瞳の表面に十分な涙が行き渡らなくなり炎症を起こす病気です。涙ののりや行きわたりが悪い部分はドライスポットと呼ばれます。ドライアイの程度によっては角膜表面がデコボコになり視力障害を起こす事もあります。
ドライアイの原因は「パソコン類の使用」「乾燥した部屋、エアコンなど」「レーシックなどの屈折矯正手術後」「コンタクトレンズの使用」「加齢」「不規則な生活」など様々です。
↑黒く見える所は涙ののりが悪いドライスポット
今では仕事や日常生活に欠かせないパソコンやスマートフォン。これらの作業に伴い起こる症状を「VDT症候群」と言います。このパソコンやスマートフォンなど一般的に近いといわれる距離(35cm)を見る時、まばたきの回数が半分以下に激減します。まばたきをしない間、角膜の表面はどんどん乾燥してゆきます。室内であればエアコンの風が加わり、より乾燥しやすくなります。コンタクトレンズを使用している人は更に過酷な状態になります。このような悪循環が近年の生活環境では当たり前になっているのです。
まぶたの裏にある、涙に油分を供給する器官「マイボーム腺」。ここが汚れなどによって塞がってしまい涙の質のバランスが崩れます。油分が減少すると涙が蒸発しやすくなり、涙の量は十分なのに乾燥するといった症状が起こります。女性ではメイクがまぶたの裏に付着する事例が多く見られます。対策としては普段からしっかりと洗浄し、清潔に保っておく事です。
夜更かしなどによっても涙の質のバランスが崩れる事がありますので生活習慣の改善が必要な場合もあります。
レーシックなどの手術ではレーザーを当てた後に角膜をかぶせるため、フラップ上にカットしますが、この時に乾燥をキャッチする角膜の知覚神経がカットされてしまうため角膜が乾燥しても涙を出す指示が出なくなってしまうのです。知覚神経が回復するまで1年ほどかかりますが、元通りに回復しない場合があるため注意が必要です。
コンタクトレンズの使用者はソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズに分かれます。
まず、ソフトコンタクトレンズ(特にカラーコンタクトレンズ)の方が重症化しやすい傾向があります。ソフトコンタクトレンズは素材が水分を含んでいるため、乾燥してくると涙を吸収し潤いを維持しようとします。吸収する涙が不足するとレンズは乾燥し縮んで硬くなるため、異物感や張り付きを感じやすくなり、広い範囲で角膜を傷付ける事があります。また、レンズが黒目よりも大きいため、レンズが乾燥すると角膜は酸欠になり、角膜に酸素や栄養分を届ける事が困難になり、これを補うように黒目に血管が伸びてきます。これを「角膜血管新生」と言いますが、進行すると角膜が白濁し重度になると視覚障害や失明の危険性があります。他にも、酸欠状態で代謝が悪くなると角膜に水分が溜まり、角膜がむくみ「角膜浮腫」という状態になり、激しい痛み・視力障害や眩しさを伴います。多くが「角膜上皮剥離」を発症します。
ハードコンタクトレンズは水分を含んでいないため涙を吸収することはありません。通常はレンズが涙のクッションの上を滑っているような状態です。しかし、コンタクトレンズはあくまでも異物であるため、適切な処方がなされていないと異物感が強くなったり、涙の循環がうまくできないなどトラブルの原因となります。これは経験が豊富で信頼のおける眼科専門医の処方を受けると改善します。
眼が乾燥するからといって目薬を多用する事も注意が必要です。目薬に含まれている成分によって中毒症状が起こり眼を傷付ける原因となることがあります。
乾燥する環境では眼鏡に切り替えるなどの対策が有効ですが、眼の状態を正確に判断するためには自己判断は避け、眼科専門医による適切な処置を受けるようにしましょう。
↑結膜(白目)と角膜に炎症が見られる
↑角膜が剥離を起こした状態。
↑血管が角膜に侵入している状態。