角膜・結膜疾患|その他の疾患

秋のアレルギー

2018.10.18
花粉 アレルギー 眼疾患

今年の秋もアレルギー症状を訴える方が多いです。

主な症状は
・鼻水、鼻づまり
・くしゃみ
・のどの痛み
・目の腫れ、かゆみ、充血
など。

8月頃から10月にかけては、「ブタクサ」や「ヨモギ」といったキク科の植物の花粉が飛んでいます。

これらの植物は繁殖力が非常に強く、道端や河川敷など身近な所に群生しています。

イネ科の植物では「スズメノヒエ」などの花粉が8月~10月に飛散します。

その他にも、蛾の鱗粉や幼虫の糞、夏に繁殖したダニの死骸や糞が増加し、アレルギー性疾患が増加すると言われています。

花粉 アレルギー 眼疾患

アレルギー対策としては、アレルゲンに触れない事が基本です。

通常、ブタクサなどの花粉は飛散範囲が狭く、スギやヒノキのように広範囲に飛散することはありませんので、原因となる植物があるような場所(公園や河原)に近づかない事がもっとも効果的です。生活の中で近くにある場合、可能であれば花粉が飛散する前に除草するという方法もあります。これは許可が必要な場合もありますのでご注意下さい。

しかし、飛散範囲が狭いといっても触らなければ大丈夫という事ではありませんので、アレルゲンが付着しにくい服装を心がけて、家の中に持ち込まないようにしましょう。

蛾などの虫は、光に集まる習性があります。照明器具のカサの中や周り、サッシの隙間などはホコリ、虫の死骸や糞などが溜まりやすいため、こまめに掃除する事をおすすめします。

特に天井の照明などは掃除しづらい場所ですので、舞い上がったアレルゲンを吸入しないようにマスクやメガネなどを着用しましょう。

 

秋が終わると花粉によるアレルギー症状は一段落しますが、冬になると乾燥によるハウスダストに注意が必要です。

そして、2月頃になるとスギやヒノキの花粉が猛威をふるいはじめます。

晴天が多く日射量が十分な日が続くとスギの雄花が大量に作られ、翌年の春に飛散する花粉の量に影響すると言われています。

2018年は全国で酷暑と言われる暑い日が続いたので、2019年の春には花粉の飛散量が多くなると予想されています。

アレルギー予防には早期治療が効果的で、症状が出てから治療を開始した場合よりも症状を緩和できる事があります。

アレルギー検査で自分のアレルゲンを知っておくことで、早めに対策をとる事が可能になります。

快適に過ごすために、しっかりと対策をとりましょう。