屈折・調整異常|アカントアメーバ角膜感

コンタクトレンズ選びの危険性

2019.05.13
コンタクトレンズの危険性

コンタクトレンズは色々な種類があって、どれを選べばいいのか分からないという声をよく耳にします。

 

コンタクトレンズを処方する上でのポイントは沢山あります。

まず目については、

・コンタクトレンズの使用頻度

・一人ひとり異なる目の形状・曲率

・近視、遠視、乱視などの度数

・アレルギーの有無

・目の状態(涙の量や眼病など)

など。

 

レンズでは、

・ベースカーブ

・レンズの直径

・レンズの素材

・含水率

・酸素透過率

など。

 

特に目に関してはきちんと病院で調べなければ分からない事ばかりです。

 コンタクトレンズの危険性

そもそも、コンタクトレンズは「高度管理医療機器」です。

目を検査し、データをもとに目に合ったコンタクトレンズを医師が処方する。

雑貨量販店のように、質の悪いレンズを使用者に選択させるという形態は間違っているのです。

気軽に購入できるからといって「有名タレントがイメージキャラクター」「最新のレンズ」「家族や友人が使っている」「パッケージがかわいい」という基準で選ぶことは絶対にオススメしません。 

レンズの品質は種類によって大きな差がありますが、どのコンタクトレンズであっても100%安全とは言えません。

ただし、きちんと処方を受けて検診を受けながら使う事で安全性を高める事が出来るのです。

結膜炎などの眼病は、きちんとした診察を受けなければ分かりませんし、感染症を引き起こす恐れがあります。

目が傷ついてもソフトコンタクトレンズがクッションの役割をして痛みがごまかされる事があり、痛みが出た時には重症になっているという事が多々あり、これが非常に危険なのです。

「痛みが無い」=「大丈夫」ではありません。

以前、目の痛みに耐えられず来院された人がいました。目が開けられないので、知人の方が付き添いで来られましたが、目は真っ赤に充血し、黒目は感染症を起こして濁りも出ていました。

驚いた事に来院時、「コンタクトレンズを着けている方が痛くないから」という理由でカラコンを付けていたのです。

コンタクトレンズを軽く考えていると、重篤な目のトラブルになり、「入院」「失明」など日常生活に支障が出て取返しの付かない状態になる事があります。異常を感じた場合、医師に相談しましょう。

 

目は非常にデリケートな器官なので現在の医療では完全に元に戻す事は出来ません。

例えば、減少した角膜内皮細胞を増やす事は出来ませんし、濁った黒目が透明に戻る事はありません。角膜移植をしても元の見え方になることはありません。

 

今まで見えていた景色が見えなくなる事を考えたことはありますか?

大切な人はもちろん自分の顔も見えません。

人間には五感がありますが、視覚で得る情報量は90%近いといわれています。

その情報が無くなった場合の困難は簡単に想像できるでしょう。

そうならないように、見えることに感謝して目を大切にしましょう。